俺達の笑顔
家に着いた途端に泣けてきた。


由美…

知ってるか…?

俺さ…こうやって部屋に一人でいる時…無意識に由美の名前を呟いてるんだよ。

どうしようもなく由美が大好きで…

頭の中由美でいっぱいで…


由美は今まで何度か俺に過去の辛い傷を打ち明けてくれたよな。

俺は打ち明けてくれる度に由美を守りたいって思ったんだ。

小さな背中で深い傷を負っている…

一人で抱え続けていくことは辛いだろうって思ったんだ。


大好きな人には笑っててほしいから…

その笑顔が見たいから…

だから…由美、俺は由美の全てを受け止めていきたいんだ…
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