俺達の笑顔
教室によく響く太い声。

その警告を聞き流した。

だって、起きてるから。


バサッ


由美が教授の警告を聞いて勢いよく起きた。

由美と目を合わせたくて…

必死で見つめる俺。



あっ…

今目が合った。


ん?

あれっ??


目そらされた…


明らか挙動不振な目をしている由美。

目そらすことないのに。

俺に怯えるなよ。


「ひゃー…レポート来週提出だって。俺この単位落としたわ…」


太田がこっそり話しかけてきた。


「マジかっ…俺も落としそう…」


太田と話すために由美から目を外した。
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