眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
chapter1
再会
私の朝は、お兄ちゃんの大きな声から始まる。
「夢羽〜!起きて〜!」
「……んん、おにいちゃ…声大き…」
ドタバタと階段を上がってくる音が聞こえて来たと思ったら、部屋の扉が豪快に開いた。
「夢羽、ご飯できたから降りておいで!今日はフレンチトーストだよ〜?」
…ふれんち、とーすと…?
それは食べたい……。
「ふぁあ〜……たべる…から、もう大丈夫…」
「って言いながら目瞑ろうとしてるよ夢羽。まぁ、そんなところも可愛いけどね」
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