眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

だから私は、泣くことも悲しむこともせず…。



ひたすらに眠っていた。



寝ていれば何も考えずに済むし、話しかけられることもない。



嫌なことは忘れて、夢の世界に潜り込むだけ。



その癖が定着し、今に至る。



どれだけ眠っても夜はぐっすり寝れるし、日中も眠気はやってくる。



…だからこそ、この人見知りが酷くなってしまったのだけど。



それも、今さら後悔しても遅いのはわかってるから。



とにかく平穏な生活を送るのが、高校生活の目標。



「…はぁ、学校やだな…」

< 13 / 104 >

この作品をシェア

pagetop