眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「歳は関係ないよ?それにほら、夢羽は方向音痴もあるし…どこかに行っちゃわないように捕まえておかないと」
…お兄ちゃん並に過保護だ。
巴月くんの目に私がどれだけ幼く映っているんだろう。
きっと昔の私のまま、時が止まってるんじゃないのかな。
…だとしたら、こうなっちゃうのも仕方がない…のかも。
現に私と話していて嬉しそうだというのが、少なくとも感じられる。
私も…姿は変わっても、昔のリンちゃんだと思ったら結構話せるし…。
「…わかった。じゃあ、このまま登校する…」