眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

しばらくの間は、ちょっとくらい巴月くんの言い分も聞いてあげようかな。



「っ、うん。ありがとう、夢羽」



「…巴月くん、顔赤い?」



なんか、ほんのり頬が赤くなってるような気がするけど…。



「っき、気のせい気のせい…。久しぶりの夢羽が可愛すぎて危うく抱きしめちゃうところだった…」



「???」



大丈夫…なら、いっか…?



最後のほうは聞き取れなかったけど、熱とかじゃないなら気にすることもないよね。



「…いや、待って待って?夢羽、今僕のことなんて呼んだ…?」
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