眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

私たちが通う高校薔薇園学園(ばらぞのがくえん)に着き、今は教室に入ろうとしているところ。



…なんだけど。



「とにかく、お昼は一緒に食べよう。迎えに行くから」



「うん、もうなんでもいいよ…」



「あ、ちょっと面倒くさそうにしてない?酷い…夢羽が冷たい…」



ちょっと……ううん、かなりめんどくさいです。



「…ばいばい、凛くん。また後でね」



「あ、夢羽待っ…」



今にも泣きそうな凛くんを置いて教室のドアを閉めて、自分の席に着く。



「……つかれた」

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