眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

「よし、もう用意できてるから食べようか」



お兄ちゃんの名前は歩夢。



私の名前に入ってる『夢』って字は、お兄ちゃんからとったんだって。



「「いただきます」」



2人で手を合わせて食べ始める。



「ん…ふわとろ…おいひい…」



お兄ちゃんの作るご飯は全部美味しい。



お母さんとお父さんがお仕事で忙しく、家にいる時間はあまりない中。



お兄ちゃんがこうしていつも朝ごはんを作ってくれている。



小さい頃からこんな感じ。



「ほら夢羽、口に付いてるよ?」



「へ…どこ?」

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