眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

教室に来るまでにも、たくさんの人が見てきてとても疲れた。



いつもの倍以上に見られて、もうヘトヘト。



一気に眠気が押し寄せてきて、机に突っ伏した。



…どう、しよう…この後はまた、SHRがある、のに……。



でも、それでもいいかもしれな……



────バシッ!



「痛っ…!!?」



逆らえない睡魔とどう戦おうかと目を瞑りながら考えていたら、背中を思いっきり叩かれて目が覚める。



か、かなり痛い……。



あまりの痛さに涙が滲む。



叩かれた背中はジンジンするし、跡になっていないか不安になるくらい。

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