眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

逆に、ここで普通にお話できる人がいたら、ぜひとも教えて欲しい。



ありとあらゆる会話術を学びたいと、心の底から思う。



「…無自覚って、ことだもんね。その容姿なら、ナルシストになってたっておかしくないのに」



「…ぇと、さ、さっき…から、なんなんですかっ…?」



さすがにずっと黙っているわけにもいかず、なんとか絞り出した。



「んー…キミが思ってた以上にオモシロイ子だったって話?」



「は、はぁ…」



…またわからないことが増えちゃった。



私なんて、面白くもなんともないのに…。

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