眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

こんなに頭を使うことなんて滅多にないものだから、疲れてきた。



色んなことが頭の中でぐるぐるしだして、もうキャパオーバー状態。



と思ったら、凛くんが狭い階段を駆け上がって私を後ろからぎゅっと抱きしめた。



「…とにかく、瀬凪は夢羽に近づかないで。何するかわかんないから」



「っ…り、凛くん…っ?」



な、なんで抱きしめられて……。



「うわぁ…自分のこと棚に上げて、人にそんなこと言うんだ?普通にやばいよ。ってか、凛ってかなり独占欲強めなんだね…引くわー」



「愛が深いって言ってくれる?」



「“重い”の間違いじゃなくて?」

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