眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
ここでお察しはつくと思う。
お兄ちゃんは極度のシスコンで、私のことを溺愛してるんだ。
お母さんとお父さんの代わりに私の身の回りのお世話をほとんどこなしていくうちに、それはどんどん加速していった。
今は大手企業で働いていて、お兄ちゃんがいないと回らないくらいに活躍してる。
…でも、お家だとこんなんだから。
そこまでかっこよくは思えないのが辛い。
「「ごちそうさまでした」」
ご飯を食べ終わったあと、私は学校に、お兄ちゃんは会社に向かう。