眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
いつも目の前を通るだけの毎日に、なんだか申し訳なさがあった。
「…ふっ、なにそれ。変な子」
瞬きをしてから、神々先輩の顔が良い意味で崩れた。
堅苦しい雰囲気が柔らかく変わって、笑を零している。
「…明日見夢羽さん、だよね?」
神々先輩の口から私のフルネームが出てきてびっくり。
「へ…そ、そうです…けど」
「…もしよかったら、生徒会に入らない?」
「……………はい?」
今、神々先輩なんて………。
「最近みんな疲れててね…明日見さんが生徒会室にいれば、それだけで仕事が捗ると思うんだ」