眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「へ……?」
明らかにお兄ちゃんが言わないセリフを口にした“誰か”が、そこにいる。
そう思った瞬間に、私の眠気はどこかへ飛んでいった。
「っ!?!?」
目を覚ますと、顔を真っ赤した凛くんが私の隣に寝転んでいて。
「おはよう、夢羽。ちょっと潜ってみたんだけど…やめておけばよかったって後悔してるんだよね。あまりにも夢羽が可愛すぎて、このままオオカミになっちゃいそう…」
「〜っば、ばかばか…!凛くんのおバカっ!」
「わぁっ…!?ちょ、夢羽落ち着いて…!」