眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

ほんの少ししか一緒にいることはなかったけど、凛くんの口から悪口が出てきたことは一度もなかった。



「…ありがとう」



お兄ちゃんのことは大好き。



だけど、あまりにも過保護で私に甘いから、そういう所を見られるのは多少抵抗があった。



そんなお兄ちゃんを、誤解せずにいてくれたた凛くん。



凛くんのそういうところが、やっぱり…



「…好きだなぁ」



「っえ……?」



凛くんはキョトンとした後、みるみるうちに顔を赤く染め上げていく。



口を金魚のようにパクパクさせて、ちょっと面白い。

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