眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

……ん?あれ、今、私…口に出してた……?



改めて凛くんの人の良さとかを感じて、心の中で呟いた……はず、なんだけど…。



目の前の凛くんの反応からして、これは前者だとハッキリわかった。



「…っち、違うの…!えっと、もちろん凛くんのことは好きだけど、そういうのじゃなくて…」



慌てて誤解を解こうと思っても、なかなか言葉が出てこない。



しかも、凛くんの顔が目の前にあるから。



なんだか今更意識してしまって、私も心臓がバクバクうるさいくらいに鳴っている。



「だ…からね?その…凛くんの人間性?が、好きだって思ったというか……」

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