眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
たぶん、みんな私の“本当”の姿を知らない。
今こうして、起きるのにも一苦労して寝起きも悪いところ。
弘原海くんに叩き起されないと、授業中とかにも寝てても大丈夫かな…とか、気を抜いてしまうところ。
人と話さないからこそ見えない、私のダメな部分。
すべてを知ったら、きっと幻滅されてしまう。
だから、告白してくれる人たち全員に同じ気持ちを返すことはできなかった。
申し訳ないけど、でも……そうするしか、なかった。
その結果、女の子にはもちろん、男の子の免疫力というものが備わっていない。