眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
こうして凛くんと近くにいるだけで、こんなに胸がドキドキするのも…距離が近いから。
勘違いしてはダメ。
こんな私に優しくしてくれる凛くんに、そんな感情を持って接するのも嫌だ。
「口に出しちゃったから、驚かせちゃったよね…?今後は気をつける…」
そう付け足すと、凛くんはなんとも言えない表情になる。
「そ、そう…だよね。うん、夢羽がそんな簡単に僕を思ってくれるはずがないもんね…」
残念そうなのに、どこか安心しているような。
「…大丈夫。夢羽は夢羽のままでいて?素直な夢羽が、僕は大好きだから」