眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「…っ!」
凛くんから発せられた「大好き」の言葉は、想像以上に私をおかしくさせるみたい。
近いとかそんなの関係なしに、爆弾が落とされたんじゃないかと思う威力がある。
これも私を人として好きと言ってくれているのだから、照れる必要なんてないのに。
「…ね、約束」
小指を出して私にも同じことを求める凛くんは、まるで小さい子供みたいで。
「…う、ん…わかった…」
私もそれにつられて、自然と小指を凛くんの指へと近づけた。
凛くんは私の小指をするりと絡め、ぎゅっと握る。