眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「…やばい、夢羽の小指ちっちゃくて可愛くて…食べちゃいたくなる」
「っ…?!」
凛くんが本気のトーンで言うから、握られた指が熱を持つ。
た、食べちゃいたい…とか、本気で思ってるのかな…?
「…ふ、夢羽の顔真っ赤。そんなに可愛い顔してたら、小指どころじゃない…夢羽の全部が食べたくなっちゃうんだけど」
「っ…り、凛くんヘンだよ…っ!」
なんだか今日は、凛くんがとても甘い。
甘やかされてるみたいで、このままだと溶けてしまいそう。
比喩とかじゃない。