眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
私を見つめて微笑む凛くんの笑顔が、あまりにも優しすぎるから。
凛くんの恋人になったんじゃないかと錯覚させるほどに、私への想いが伝わってくるの。
「僕が変なんだとしたら、そうさせてるのは夢羽だけどね?」
「そんなことないもんっ…」
う〜……もう、やりにくいよ。
こんな凛くん、見たことない。
「今までの遅れを一気に取り返すよ。だから、ちゃんと僕のこと見てて」
凛くんの言っていることが私にはわからないけど。
「…凛くんのことは、今も昔も…ちゃんと見てるよ?」