眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
神々先輩と凛くんが、何故かもめています。
「…えっと、2人はお知り合いで?」
「そうだよ」 「違う!」
私が聞くと、2人ともほぼ同時にそう言った。
ちなみに肯定したのが神々先輩で、否定したのは凛くんの方。
「…仲がいいんですね?」
「もちろん」 「ぜんっぜん!」
ここまで揃うと兄弟みたい…?
「…会長、何してるんです。まだ挨拶運動は終わっていませんよ」
そこで、尖った声が聞こえて一同振り返る。
呆れ顔の弘原海くんが腰に手を当てて、ため息を着く姿がそこにはあった。