眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

「弘原海くんは本当に真面目だ。生徒会長として誇らしいよ」



仏頂面の弘原海くんとは反対に、ニコニコ笑顔で褒める神々先輩は、弘原海くんの注意をあまり気にしていない様子。



「ありがとうございます。でも、今日の貴方はらしくない。普段はもっとしっかりしている方だと思っていましたが…無駄口を叩くのは如何なものかと」



す、すごい……。



神々先輩に物怖じもせず注意できるなんて…。



そんなやり取りが行われている横で、感心してしまう私。



「…あぁ、それは悪かった。明日見さんを見かけてつい、ね」
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