眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

寝すぎかもしれないけど、これが私の普通。



体に悪いって言われることもあるから、もうちょっと短い方がいいのかもしれない。



…でも、努力しようと思ってもできないから諦めてる。



今はとにかく、どうにかしてこの眠気を覚まさなければ…。



眠たい目をこすりながら、動かない頭を一生懸命働かそうとしていたとき。



後ろに誰か立ってる気配がして、肩が無意識に強ばった。



「眠りひ…じゃなくて、明日見さん。おはよう」



そこには、何故か私の名前を知っている男の人が立っていた。

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