【短編】KISS
ぎくっ。

ばれてるし。

ミクったら勝ち誇ったような顔でこっち見てる。

仕方ない、素直に認めよう。



「うん、まだ。っていうか彼氏だっていないもん」

「んまあ、そんなとこだろうとは思ってたけどさ」

「ミク~」

「よし、あたしが男の子を紹介してあげよう!」

「えー、いいの??」



素直に言ってよかった。

おかげで日曜日、ミクの彼氏の友達を紹介してくれるって。



その日は、もうバドミントンの練習どころじゃなかった。

スマッシュの練習してたって、空振りばっかり。

コーチに「ぼうっとしてるんじゃない!」って何度言われたことか(涙)



でも、いいの!

そんなことどうだって。

だって、あさってになったら…。

きゃいん♪




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