【短編】KISS
日曜日、駅前のマックで四人で会うことになっていた。

先週買ってもらったばっかのワンピ着て、あたしはめちゃくちゃ緊張してたよ。



「ニイナ、こちら西中の香川ツバサくん」

ミクが連れてきた男の子は、思ってたよりもうんとかっこよくって。

だから、あたしはすごーく緊張しちゃって、うまく喋れなかった。

「はじめまして、正岡ニイナです」

「ニイナちゃん、中二だよね。俺も一緒」

かああっ!!!

いきなり下の名前で呼ばれて、なんかあたしものすごくどきどきしちゃってるし。

やばい、たぶん顔まっか。

う…はずかしい。

「じゃあね、ニイナ。あとは二人でね」

「え…」

ミクったら自分の彼氏と手つないで、手振ってるし。

いやん、おいていかないで。

ど、どうしよう?!

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