飛べない私がもらった翼
朝
翌朝。結局どうすればいいのか答えは出ないまま、とりあえず橋本くんと夏実ちゃんと話すことを目標に登校した。
今日はなんだかモヤモヤした天気。空は灰色の雲で覆われている。
橋本くんは昨日の朝と同じように、花音ちゃんと高倉くんと話していた。橋本くんとの昨日のやりとりを思い出して足がすくみそうになるけれど、何食わぬ顔で自分の机へと向かう。
「あ、麻衣ちゃんおはよ〜」
「はよーす」
花音ちゃんと高倉くんは昨日と同じように挨拶してくれた。
「おはよう」
となるべく堂々とした声で返す。
「おはよう」
すると橋本くんも普通に挨拶してくれた。
…良かったっ…なんか気が抜けちゃった。挨拶するのも嫌なほど嫌われちゃったのかもって一瞬考えたから。そんなことはなかった、ってことでいいのかな。でもすぐフイっと向き直り、「でさー」と会話に戻ってしまった。どうしよう、なんか素っ気ない気がする。いつ、話しかけよう。
今日はなんだかモヤモヤした天気。空は灰色の雲で覆われている。
橋本くんは昨日の朝と同じように、花音ちゃんと高倉くんと話していた。橋本くんとの昨日のやりとりを思い出して足がすくみそうになるけれど、何食わぬ顔で自分の机へと向かう。
「あ、麻衣ちゃんおはよ〜」
「はよーす」
花音ちゃんと高倉くんは昨日と同じように挨拶してくれた。
「おはよう」
となるべく堂々とした声で返す。
「おはよう」
すると橋本くんも普通に挨拶してくれた。
…良かったっ…なんか気が抜けちゃった。挨拶するのも嫌なほど嫌われちゃったのかもって一瞬考えたから。そんなことはなかった、ってことでいいのかな。でもすぐフイっと向き直り、「でさー」と会話に戻ってしまった。どうしよう、なんか素っ気ない気がする。いつ、話しかけよう。