飛べない私がもらった翼
「へ?俺もう桜庭さんのこと誤解してないし、別にそのままでいいんじゃない?」
「ううん、変わりたい。今がそのきっかけだと思って。私、強く生きていくために、このままじゃ駄目だと思う」

彼は私の決意を聞いて、一瞬目を見開いた。
けど、すぐに表情を崩して優しく笑った。

「かっこいいじゃん、桜庭さん」
「え…!?いやそんな…」
「俺、協力するよ、桜庭さんが変わりたいなら。俺に出来ることそんなに無いかもしれないけど」
「ありがとう…!ううん、橋本くんは、私に無いもの沢山持ってると思うから。橋本くんに、助けてほしい」
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