きみと3秒見つめ合えたなら
試合当日、オレは競技時間が近い春菜とサブトラックで練習していた。
「恭ちゃん、絢音先輩ともうちょっとで手、合わせられたのにね〜、残念」
と言って、両手で背中を押してきた。
「危ないだろー、こけるところだっただろー。」オレは春菜の頭をペシっと叩くマネをした。
「バスの中で絢音先輩とメッセージやり取りしたでしよ?」
「は?覗いてたのかよ。」
「やっぱりそうなんだー。そんなこと、隣でしてるなんて。キャー、春菜、ドキドキするー」と言って、オレをビシビシ叩き始めた。
そんな時、目の前に相川先輩が現れた。
「春菜ちゃん、ゴンちゃんが招集場所と時間、変更ないかよく確認しておけって。」
びっくりした春菜が相川先輩に言う。
「あ、先輩、伝言ありがとうございますー。桐谷先輩にね、テーピングしてもらってましたー。」
何か重い空気が流れる。
「そう。じゃあ、2人で遅れたりしないでね。」と言って、相川先輩はサブトラックを出ていった。
「先輩、ちょっと怒ってなかった?」
「ちょっと、怒ってたかもな。」
それから、オレと春菜も真面目にアップに取り組んだ。
「恭ちゃん、絢音先輩ともうちょっとで手、合わせられたのにね〜、残念」
と言って、両手で背中を押してきた。
「危ないだろー、こけるところだっただろー。」オレは春菜の頭をペシっと叩くマネをした。
「バスの中で絢音先輩とメッセージやり取りしたでしよ?」
「は?覗いてたのかよ。」
「やっぱりそうなんだー。そんなこと、隣でしてるなんて。キャー、春菜、ドキドキするー」と言って、オレをビシビシ叩き始めた。
そんな時、目の前に相川先輩が現れた。
「春菜ちゃん、ゴンちゃんが招集場所と時間、変更ないかよく確認しておけって。」
びっくりした春菜が相川先輩に言う。
「あ、先輩、伝言ありがとうございますー。桐谷先輩にね、テーピングしてもらってましたー。」
何か重い空気が流れる。
「そう。じゃあ、2人で遅れたりしないでね。」と言って、相川先輩はサブトラックを出ていった。
「先輩、ちょっと怒ってなかった?」
「ちょっと、怒ってたかもな。」
それから、オレと春菜も真面目にアップに取り組んだ。