ひさしぶりに再会した幼なじみが総長様だったなんて聞いてません
カーストの子たちの話は、面倒くさそうに聞いてるだけ。
私には親身な態度で、色々と心配してくる。
その姿を見ていたカーストの子たちが、激怒して私に言い放った。
「地味子ムカつく! おぼえときなさいよっ!」
鬼の形相で睨み付け、カーストの子たちは自分の席へ戻っていく。
何も悪いことはしてないのに、恨まれてしまう私。
「あんまり気にするな」
「うん……」
奈緒くんの言葉に、私は短く小声で応える。
まさか、このことが
後々、大きな争いになってしまうとは
この時は、思いもしなかった……