いじっぱり姫の青葉色は。

罰は甘んじて受け入れ……たくない！

『土曜１１時　家』


　私の真似をしているのかと疑いたくなるメッセージが送られてきたのは昨日の２３時頃のこと。寝る直前だった。


　そして『なんで？』と聞いても返事はなかった。


　家の中に入ってくるか、家の外で遊ぶか。外で遊ぶとして、どこかでのんびり過ごすのか、アクティブにいろんなところへ行くのか。それによって服装も持ち物も変わると言うのに。


　ボイコットしてやろうかとも思ったけど、一度反抗するとめんどくさくなりそうだからどれにも対応できる格好で行くことにした。


　既読スルーをされたショックでちょっと寝付けなかったことは、直接文句を浴びせてやろうと思う。


　そして約束の１０分前。インターホンの音が玄関でそわそわしていた私の動きを一時的に止めた。


　扉を開く前に念のためドアスコープを覗くとやつらが勢ぞろいで、青葉薫と桐山はインターホンを見つめている。


　見られていることに気づかないで熱心にインターホンのカメラと目を合わせてるのがちょっと滑稽で面白い。