あやかしの恋情0~魔女、捕まる~
「ふう… ここどこ?」
亜里香はあたりを見回した。とりあえず瞬間移動したため、どこについたのかがさっぱりわからないようだ。
「仕方ない、箒で行くか。」
最近全然乗ってないし、などと独り言をつぶやきながら、どこからともなく現れた箒で美紗の家へ向かった。
ピンポーン
「亜里香です。家出少女を一晩でいいので預かっていただけませんかあ?」
ドアが開いて、美紗が顔を出した。
「亜里香ー!無事だったの!」
「いったい、どうしたの!?」
「夢愛お姉ちゃん!?」
驚くべきことに、夢愛もいたようだ。
「あたしはただ、すごい魔力にきずいて、魔力がとうとう暴走したんだろうなって思ったから心配で心配で…」
「誕プレ送ったのが今日着くはずなのに、何の連絡もないから、家に押しかけてやったの。
そしたらすごい魔力だわ、南乃花は赤ん坊みたいにぎゃんぎゃん泣いてるから、
魔力暴走したってのがわかってさ。
ここに来るだろうなと思ったから、居候させてもらってるの。」
「ほんと、無事でよかったわ。」
そういうのは美紗の母、そして隣でめちゃめちゃうなずいてるのが美紗の父である。
美紗の両親は二人とも魔族なのだ。
「で、何があったの?」
「んー、南乃花に夢愛お姉ちゃんからの誕プレ回収されて、
あたしなんかだけに来るわけないだのどーのこーのいうからキレて、家を飛び出して、
そしたらなんか知らんイケメンに絡まれて、」
「え?それチンピラの間違いじゃなくて?」
美紗の問いに亜里香はふるふると頭を振った。
「チンピラだったら『あそぼーよ』って感じでしょ?
『見つけた、俺の花嫁』的なこと言われて、もう、パニック。
角曲がって瞬間移動して、そっから箒。
そもそも、魔女って花嫁になれるの?」
「なにそれ!聞いたことないよ。なんかの詐欺じゃない?
あくまでも花嫁は、人間の女子がなるもんでしょ。」
「夢愛お姉ちゃんがそういうんならやっぱあり得ないか~」
「いやいや亜里香、魔族って結構少ないんだから、特に日本では。
海外にはあやかしなんていないから、前例がないだけであり得るんじゃないの?」
やっぱり詐欺だったのかと納得しつつも、そしたらとんでもない役者である。
どっちにしろ一回は逃げたのだから、詐欺師だったら諦めるだろう。
「とりあえず、今日は泊めてくれない?疲れたし。」
「そりゃもちろん!」
「じゃ、私は帰るね。もう一回、あいつが奪ったのよりもいいやつを誕プレにして、美紗の家に送るね!」
「ありがと!」
亜里香はあたりを見回した。とりあえず瞬間移動したため、どこについたのかがさっぱりわからないようだ。
「仕方ない、箒で行くか。」
最近全然乗ってないし、などと独り言をつぶやきながら、どこからともなく現れた箒で美紗の家へ向かった。
ピンポーン
「亜里香です。家出少女を一晩でいいので預かっていただけませんかあ?」
ドアが開いて、美紗が顔を出した。
「亜里香ー!無事だったの!」
「いったい、どうしたの!?」
「夢愛お姉ちゃん!?」
驚くべきことに、夢愛もいたようだ。
「あたしはただ、すごい魔力にきずいて、魔力がとうとう暴走したんだろうなって思ったから心配で心配で…」
「誕プレ送ったのが今日着くはずなのに、何の連絡もないから、家に押しかけてやったの。
そしたらすごい魔力だわ、南乃花は赤ん坊みたいにぎゃんぎゃん泣いてるから、
魔力暴走したってのがわかってさ。
ここに来るだろうなと思ったから、居候させてもらってるの。」
「ほんと、無事でよかったわ。」
そういうのは美紗の母、そして隣でめちゃめちゃうなずいてるのが美紗の父である。
美紗の両親は二人とも魔族なのだ。
「で、何があったの?」
「んー、南乃花に夢愛お姉ちゃんからの誕プレ回収されて、
あたしなんかだけに来るわけないだのどーのこーのいうからキレて、家を飛び出して、
そしたらなんか知らんイケメンに絡まれて、」
「え?それチンピラの間違いじゃなくて?」
美紗の問いに亜里香はふるふると頭を振った。
「チンピラだったら『あそぼーよ』って感じでしょ?
『見つけた、俺の花嫁』的なこと言われて、もう、パニック。
角曲がって瞬間移動して、そっから箒。
そもそも、魔女って花嫁になれるの?」
「なにそれ!聞いたことないよ。なんかの詐欺じゃない?
あくまでも花嫁は、人間の女子がなるもんでしょ。」
「夢愛お姉ちゃんがそういうんならやっぱあり得ないか~」
「いやいや亜里香、魔族って結構少ないんだから、特に日本では。
海外にはあやかしなんていないから、前例がないだけであり得るんじゃないの?」
やっぱり詐欺だったのかと納得しつつも、そしたらとんでもない役者である。
どっちにしろ一回は逃げたのだから、詐欺師だったら諦めるだろう。
「とりあえず、今日は泊めてくれない?疲れたし。」
「そりゃもちろん!」
「じゃ、私は帰るね。もう一回、あいつが奪ったのよりもいいやつを誕プレにして、美紗の家に送るね!」
「ありがと!」