【甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。】番外編その2「バー・アズリッシモにて」
亮介さんと付き合うことになった週の金曜日。
会社の帰り、新宿で食事をして、亮介さんの幼稚園以来の友人、栗原さんが経営するバー〝アズリッシモ〟を訪ねた。
歌舞伎町の外れの雑居ビルの3階。
黒のスチール製のドアの上には輝く水色のネオンサイン。
落ち着いた雰囲気の素敵な店だ。
「よう」
ドアを開け、亮介さんは片手を上げて声をかけた。
彼に続いて、わたしも薄暗い店内に足を踏み入れる。
色とりどりの酒瓶を背に、カクテルを作っていた栗原さんが亮介さんに気づいて、やはり片手を上げた。
続いてわたしに気づき「やあ、いらっしゃい」とにこやかに迎えてくれた。
その日はサッカーの試合があったので、常連のお客さんでほぼ満席だったけれど、運よくカウンター2席が空いていた。
ここに来るのは、何カ月ぶりだろう。
フットサルの帰りに亮介さんと孝之と亜衣ちゃんの4人で来て以来だから、本当に久しぶりだ。
会社の帰り、新宿で食事をして、亮介さんの幼稚園以来の友人、栗原さんが経営するバー〝アズリッシモ〟を訪ねた。
歌舞伎町の外れの雑居ビルの3階。
黒のスチール製のドアの上には輝く水色のネオンサイン。
落ち着いた雰囲気の素敵な店だ。
「よう」
ドアを開け、亮介さんは片手を上げて声をかけた。
彼に続いて、わたしも薄暗い店内に足を踏み入れる。
色とりどりの酒瓶を背に、カクテルを作っていた栗原さんが亮介さんに気づいて、やはり片手を上げた。
続いてわたしに気づき「やあ、いらっしゃい」とにこやかに迎えてくれた。
その日はサッカーの試合があったので、常連のお客さんでほぼ満席だったけれど、運よくカウンター2席が空いていた。
ここに来るのは、何カ月ぶりだろう。
フットサルの帰りに亮介さんと孝之と亜衣ちゃんの4人で来て以来だから、本当に久しぶりだ。
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