【甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。】番外編その2「バー・アズリッシモにて」
「おいしい」
「良かった。ちなみにオレンジ色のミモザの花言葉は『エレガント』。まさにあなたにぴったりだと思ったので」
この素敵な人にそんなことを言われると、反射的にどきっとしてしまう。
まさか、わたしの気持ちを察知したわけではないだろうけど、すかさず亮介さんが文句をつけた。
「おい、ちょっと、なに、人の彼女を口説こうとしてるんだよ。今の完全にイエローカード」
栗原さんはぷっと吹き出した。
「お前……独占欲強すぎだって」
「いや、お前の罪深い所業を、何から何まで知ってるから、油断ならないんだよ。今まで、どんだけの数の男を泣かせてきたか」
「昔の話だって。今は梨花一筋だから」
「世のすべての男のために、そうであることを祈るよ」
栗原さんの彼女、梨花さんって言うんだ。
この人にそれだけ愛されてる人って、どんなに素敵な人なんだろう。
そんなことを思っていたら、向こうのテーブル席がにわかに盛り上がった。
「良かった。ちなみにオレンジ色のミモザの花言葉は『エレガント』。まさにあなたにぴったりだと思ったので」
この素敵な人にそんなことを言われると、反射的にどきっとしてしまう。
まさか、わたしの気持ちを察知したわけではないだろうけど、すかさず亮介さんが文句をつけた。
「おい、ちょっと、なに、人の彼女を口説こうとしてるんだよ。今の完全にイエローカード」
栗原さんはぷっと吹き出した。
「お前……独占欲強すぎだって」
「いや、お前の罪深い所業を、何から何まで知ってるから、油断ならないんだよ。今まで、どんだけの数の男を泣かせてきたか」
「昔の話だって。今は梨花一筋だから」
「世のすべての男のために、そうであることを祈るよ」
栗原さんの彼女、梨花さんって言うんだ。
この人にそれだけ愛されてる人って、どんなに素敵な人なんだろう。
そんなことを思っていたら、向こうのテーブル席がにわかに盛り上がった。