言えないまま・・・
そして、日曜日が来てしまった。

私は直太と二人でホテルのロビーでアキと優花を待っていた。



こんなに憂鬱な気持ちになったのはいつ以来だろう。

全くやる気がないのは、私の服装にも現れていた。

だって、ホテルのロビーで待ち合わせだっていうのに、ジーパンと白シャツだよ?

すぐ退散する気満々だよ。

さすがに直太も私の格好には一瞬驚いた様子だった。

でも、その後食べにいく場所が、結構カジュアルなレストランなので「それもありか。」なんて苦笑してたけど。
 
私の気持ちに気づかれてないだけマシかな・・・。

アキには、直太が来ること知らせてない。

どんな顔するだろう。
 

「ふー。」

大きなため息を一つついた。

こうして待っている時間が、たまらなかく辛かった。
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