言えないまま・・・
14章 本当の気持ち
タクシーを降りて、家の窓を見上げると、電気は灯っていない。
直太はまだ帰っていなかった。
ホッとして玄関を開ける。
ゆっくりと靴を脱いでリビングへ向った。
そして、そのまま倒れ込むようにソファーに横になった。
アキ。
別れ際の言葉が気になる。
なんだかもう会えないみたいな言い方だった。
どうして?
もし、もう会えないなんてことがあったら、私はどうかなってしまいそう。
私は、いつの間にか本気でアキを好きになっていたんだ。
自分では認めたくないから、必死に否定してきた。
そして、その言葉を自分の心の中で少しでもつぶやいた瞬間、色んな大切なものが壊れていくと思ったから。
でも、アキの気持ちを知った今。
自分の気持ちを伝えないでいることは賢明だったの?
ふぅ。
体が熱い。
ゆっくりと体を起して、体温計を脇に挟んだ。
直太はまだ帰っていなかった。
ホッとして玄関を開ける。
ゆっくりと靴を脱いでリビングへ向った。
そして、そのまま倒れ込むようにソファーに横になった。
アキ。
別れ際の言葉が気になる。
なんだかもう会えないみたいな言い方だった。
どうして?
もし、もう会えないなんてことがあったら、私はどうかなってしまいそう。
私は、いつの間にか本気でアキを好きになっていたんだ。
自分では認めたくないから、必死に否定してきた。
そして、その言葉を自分の心の中で少しでもつぶやいた瞬間、色んな大切なものが壊れていくと思ったから。
でも、アキの気持ちを知った今。
自分の気持ちを伝えないでいることは賢明だったの?
ふぅ。
体が熱い。
ゆっくりと体を起して、体温計を脇に挟んだ。