言えないまま・・・
5章 喫茶店
「そこそこ。ちょっと雰囲気いい喫茶だと思わない?」
アキが指さす方には、ずいぶんと古くからありそうなレトロな雰囲気の喫茶店があった。
うん。
このセンスは私も共感。
重たそうな古びた木の扉。その横に思いがけず大きな窓。
窓の周りの壁を埋め尽くすようにアイビーがはっていた。
扉の上にはしゃれた年代物のランプ。
こんなアンティーク大好き。
入り口の扉を開けると年季の入ったベルの音が「カランカラン」と鳴った。
カウンターの向こうに、白髭を生やしたマスターらしきおじさんがコーヒーカップをふきながら、こちらをチラッと見た。
「いらっしゃい」と敢えて言わないのが、なんだかここのお店の雰囲気にあってる。
「窓際の席、あいてる。」
アキは指さした。
アイビーが覆ってたあの大きな窓際の席が、こちらへどうぞと言わんばかりに空いていた。
薄暗い店内に、大きな窓から差し込む光は、その席を一層優雅な雰囲気に見せていた。
アキは、素敵な店内に見とれている私の手を掴み、
「早く座るぞ。」
と笑いながら席まで引っ張っていった。
こんなおしゃれな場所、会社の近くにあっただなんて知らなかった。
アキが指さす方には、ずいぶんと古くからありそうなレトロな雰囲気の喫茶店があった。
うん。
このセンスは私も共感。
重たそうな古びた木の扉。その横に思いがけず大きな窓。
窓の周りの壁を埋め尽くすようにアイビーがはっていた。
扉の上にはしゃれた年代物のランプ。
こんなアンティーク大好き。
入り口の扉を開けると年季の入ったベルの音が「カランカラン」と鳴った。
カウンターの向こうに、白髭を生やしたマスターらしきおじさんがコーヒーカップをふきながら、こちらをチラッと見た。
「いらっしゃい」と敢えて言わないのが、なんだかここのお店の雰囲気にあってる。
「窓際の席、あいてる。」
アキは指さした。
アイビーが覆ってたあの大きな窓際の席が、こちらへどうぞと言わんばかりに空いていた。
薄暗い店内に、大きな窓から差し込む光は、その席を一層優雅な雰囲気に見せていた。
アキは、素敵な店内に見とれている私の手を掴み、
「早く座るぞ。」
と笑いながら席まで引っ張っていった。
こんなおしゃれな場所、会社の近くにあっただなんて知らなかった。