トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
やがて本番が始まった。
サザンクロスの出番は1番最後、今日はトリだった。
4人が階段を上がり始めるのを見届けてから、明日香はセットの正面に回り、カメラマンの後ろに陣取った。
コットンキャンディが出る時は3人の様子ばかり気にしていたが、今日は他のアーティストを見る余裕もあり、参考になる衣装は、手に持っていたスケッチブックに書き留めていく。
そしていよいよ、サザンクロスの出番になった。
まずはMCから紹介される。
「続いてはサザンクロスの皆さんです!」
「こんばんはー」
「宜しくお願いします」
観客席の女の子達は、待ってましたとばかりに熱い視線を送りながら拍手する。
「皆さんには今夜、柏木さんがW主演を務めるドラマ、シュート!の主題歌を披露して頂きます」
カメラ目線でそう言ってから、MCのアナウンサーは、メンバーに話しかける。
「いやー、遂にドラマも始まりましたね!夕べの第1話、私も楽しみに拝見しました」
「ありがとうございます」
「とっても素敵でした!ラストのシーンはもう、思わずキャーッて声が出てしまいましたよ」
客席のほとんどの女の子が、うんうんと頷いた。
「ほんとよねー。まさかあんなシーンがあるなんて…。しかもあの瞬よ?びっくりしたわー。ねぇ?」
隣の陽子に振られ、明日香は、
あ、ああ!そう…みたい…ですよね
と、煮え切らない返事をする。
と、陽子は、まさか!と明日香を見る。
「もしかして、見てないの?夕べのドラマ」
「は、はい。すみません。ついうっかり…」
えへへと明日香が頭に手をやると、陽子はまたもやため息をついた。
「さすが明日香…ブレないわ」
サザンクロスの出番は1番最後、今日はトリだった。
4人が階段を上がり始めるのを見届けてから、明日香はセットの正面に回り、カメラマンの後ろに陣取った。
コットンキャンディが出る時は3人の様子ばかり気にしていたが、今日は他のアーティストを見る余裕もあり、参考になる衣装は、手に持っていたスケッチブックに書き留めていく。
そしていよいよ、サザンクロスの出番になった。
まずはMCから紹介される。
「続いてはサザンクロスの皆さんです!」
「こんばんはー」
「宜しくお願いします」
観客席の女の子達は、待ってましたとばかりに熱い視線を送りながら拍手する。
「皆さんには今夜、柏木さんがW主演を務めるドラマ、シュート!の主題歌を披露して頂きます」
カメラ目線でそう言ってから、MCのアナウンサーは、メンバーに話しかける。
「いやー、遂にドラマも始まりましたね!夕べの第1話、私も楽しみに拝見しました」
「ありがとうございます」
「とっても素敵でした!ラストのシーンはもう、思わずキャーッて声が出てしまいましたよ」
客席のほとんどの女の子が、うんうんと頷いた。
「ほんとよねー。まさかあんなシーンがあるなんて…。しかもあの瞬よ?びっくりしたわー。ねぇ?」
隣の陽子に振られ、明日香は、
あ、ああ!そう…みたい…ですよね
と、煮え切らない返事をする。
と、陽子は、まさか!と明日香を見る。
「もしかして、見てないの?夕べのドラマ」
「は、はい。すみません。ついうっかり…」
えへへと明日香が頭に手をやると、陽子はまたもやため息をついた。
「さすが明日香…ブレないわ」