トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか？〜

「ひゃー！カッコイイ！」

明日香がパチパチと拍手する。

「うん、いいね」

隣で瞬も頷く。

ほんと？と3人は嬉しそうだ。

「あとは、そうだな…ちょっといい？最初に2歩歩くところだけど、もうちょっとこう…出した足に体重移動して…」

瞬は3人に近付くと、実際にやって見せる。

「後ろの足をねちっこく引き寄せる」
「ねちっこく？！」
「瞬くん、おもしろい表現！」
「でも分かりやすい。こういう感じ？」
「あ、そう！りなちゃん、今の感じ」

その後も丁寧にアドバイスしていく。

「常に顔の表情は大人っぽい余裕を見せて、花を出す前にひと呼吸置いてニヤッと不敵な笑みを…お！ふうかちゃん、いいね」

その後は、そうだな…
と瞬は少し考えてからまた口を開く。

「It's magic！のセリフの時は、バラを口元に持ってくるといいかも。そう。で、最後の背中を向けるポーズ、左手に持った花を、せっかくだから右肩の上から見えるようにしたらどう？両手で自分を抱きしめる感じで…うん、OK！」