トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
「あ、あの。私、小池明日香と申します。先日、この名刺を頂いて、今日こちらに来るようにと…」
どぎまぎしながらそう言って、手にしていた名刺を差し出すと、女性はその名刺に書かれた名前を確認し、頷いた。
「紗季さんから聞いています。さあ、どうぞ中へ」
「はい。失礼します」
緊張しながら、明日香はその人のあとをついて行く。
「紗季さーん!お客様がお見えです」
女性がパーテーションの奥へ声をかけると、中から、はーい!今行く!と、聞き覚えのある声がした。
程なくして、
「こんにちは!この間はどうもありがとう。おかげで助かったわ」
先日の女性が、颯爽と現れた。
「いえ、大したことでは」
「ううん。あなたが手伝ってくれなかったら、大事な衣装が大変なことになってたわ」
「衣装…」
(やっぱりあれは芸能人の衣装だったのか。じゃあここって、衣装を扱う会社か何か?)
辺りを見回してぼんやり考えていると、ふいに話しかけられた。
「ねぇ、あなた、ここでアルバイトしない?」
「は?え?…アルバイトですか?」
「うん、そう。あ、何か他にアルバイトしてるとか?」
「いえ、してないですけど」
「そう。ならぜひ、うちで働いてもらえないかしら?お給料も、そんなに悪くないわよ」
「え、いや、あの…、そのために今日ここに呼ばれたのですか?どうして私なんかが?」
「うーん、そうね…」
女性は人差し指を口元に当てて少し考えてから、ニコッと笑って明日香に言う。
「あなたが今どきの女子高生じゃないから…かな?」
(………は?)
明日香はパチパチと瞬きしながら固まっていた。
どぎまぎしながらそう言って、手にしていた名刺を差し出すと、女性はその名刺に書かれた名前を確認し、頷いた。
「紗季さんから聞いています。さあ、どうぞ中へ」
「はい。失礼します」
緊張しながら、明日香はその人のあとをついて行く。
「紗季さーん!お客様がお見えです」
女性がパーテーションの奥へ声をかけると、中から、はーい!今行く!と、聞き覚えのある声がした。
程なくして、
「こんにちは!この間はどうもありがとう。おかげで助かったわ」
先日の女性が、颯爽と現れた。
「いえ、大したことでは」
「ううん。あなたが手伝ってくれなかったら、大事な衣装が大変なことになってたわ」
「衣装…」
(やっぱりあれは芸能人の衣装だったのか。じゃあここって、衣装を扱う会社か何か?)
辺りを見回してぼんやり考えていると、ふいに話しかけられた。
「ねぇ、あなた、ここでアルバイトしない?」
「は?え?…アルバイトですか?」
「うん、そう。あ、何か他にアルバイトしてるとか?」
「いえ、してないですけど」
「そう。ならぜひ、うちで働いてもらえないかしら?お給料も、そんなに悪くないわよ」
「え、いや、あの…、そのために今日ここに呼ばれたのですか?どうして私なんかが?」
「うーん、そうね…」
女性は人差し指を口元に当てて少し考えてから、ニコッと笑って明日香に言う。
「あなたが今どきの女子高生じゃないから…かな?」
(………は?)
明日香はパチパチと瞬きしながら固まっていた。