トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
「貴重だねー。大事にしないとね」
「そ。だからさ、こいつらの将来をしっかり考えてみたわけ」

将来ー?と半分笑いながら、明日香は目を丸くする。

「明日香、ひよ子とぴよ子、今持ってる?」
「うん、あるよ」

そう言って鞄の中からポーチを取り出すと、ほら!と2匹を机に並べた。

瞬は、小箱の中から男の子のひよこを取り出すと、同じように机に並べながら、妙に高い声を出した。

「こんにちは。僕達は、ひよ太にぴよ太」

ぷっと明日香は吹き出してから、瞬を真似て高い声で返事をする。

「こんにちは。私達は、ひよ子とぴよ子よ」
「今日は僕達、2人にお話があって来たんだ」
「あら、何かしら?」
「ひよ子ちゃん、ぴよ子ちゃん。僕達と付き合って下さい!」

そして2匹をペコリとお辞儀させる。

「まあ!嬉しい!宜しくね、ひよ太くん、ぴよ太くん」
「ありがとう!僕達、必ず君達を幸せにしてみせるよ。だからいつか結婚しようね!」
「あら、いつか?今じゃないの?」
「今はまだね。僕達、もっともっと強くならなくちゃ。君達をしっかり守れるように」

いつの間にか、いつもの瞬の声に戻っていた。
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