トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
「ねぇ、ひよ子にぴよ子。私の秘密の話、聞いてくれる?絶対にみんなには内緒だよ。あのね、私、好きな人がいるの」
隣で瞬が、ハッとして体を起こすのが分かった。
「最初はね、その人のこと、全然気にも留めてなかったの。むしろ、少し話してみたら印象最悪でさ。ぶっきらぼうだし近寄りがたいし。何なのこの人?って」
明日香はひよ子達を見ながら、ふふっと笑う。
「でもね、それから少しずつ、ちょっとした出来事の中で、その人のことが気になってきたの。意外におもしろい事言うんだなーとか、何だかんだ言って優しいんだなーとか。だけど、その人のこと、好きって思わないようにしてた。どんなに惹かれていっても、自分の気持ちを無視してた。絶対そんなこと、思っちゃいけないって。だってその人、トップアイドルだから」
瞬が息を呑む。
「その人がね、少し前に私のことを好きだと言ってくれて。その時ようやく私も自分の気持ちを認めたの。私もその人が好きだって」
そうして、机の上に載せた両腕に頬を寄せて、ひよ子達に微笑む。
「カッコイイんだー、彼。踊ってる時なんて、特に。目が離せなくなるんだよ。手が届かない遠くの存在の人なのに、時々話しかけてくれるんだ。明日香って呼ばれるとすっごく嬉しくなる。でも…絶対許される恋じゃないんだよね」
いつの間にか、明日香の顔からは笑顔が消えていた。
「だから、忘れなきゃって。その人から離れようとしてた。その人を好きだった気持ちも、もう一度おさえようとしてた。でも…上手くいかないんだ…」
隣で瞬が、ハッとして体を起こすのが分かった。
「最初はね、その人のこと、全然気にも留めてなかったの。むしろ、少し話してみたら印象最悪でさ。ぶっきらぼうだし近寄りがたいし。何なのこの人?って」
明日香はひよ子達を見ながら、ふふっと笑う。
「でもね、それから少しずつ、ちょっとした出来事の中で、その人のことが気になってきたの。意外におもしろい事言うんだなーとか、何だかんだ言って優しいんだなーとか。だけど、その人のこと、好きって思わないようにしてた。どんなに惹かれていっても、自分の気持ちを無視してた。絶対そんなこと、思っちゃいけないって。だってその人、トップアイドルだから」
瞬が息を呑む。
「その人がね、少し前に私のことを好きだと言ってくれて。その時ようやく私も自分の気持ちを認めたの。私もその人が好きだって」
そうして、机の上に載せた両腕に頬を寄せて、ひよ子達に微笑む。
「カッコイイんだー、彼。踊ってる時なんて、特に。目が離せなくなるんだよ。手が届かない遠くの存在の人なのに、時々話しかけてくれるんだ。明日香って呼ばれるとすっごく嬉しくなる。でも…絶対許される恋じゃないんだよね」
いつの間にか、明日香の顔からは笑顔が消えていた。
「だから、忘れなきゃって。その人から離れようとしてた。その人を好きだった気持ちも、もう一度おさえようとしてた。でも…上手くいかないんだ…」