トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
いきなりのピンチ!
試作の衣装から従来の衣装に着替えた後、じゃあ挨拶まわり行ってきまーす!と言って、3人は優子と一緒に部屋を出て行った。
しばらくして廊下から、
「失礼します!コットンキャンディです!本日も宜しくお願いします!」
という元気な声が聞こえてくる。
おそらく1つ1つの楽屋をまわっているのだろう。
何度も繰り返されるそのセリフは、だんだん遠くなっていく。
(大変だなぁ。でも若いのにしっかりしてる)
そんなことを思いながら、試作の衣装を丁寧にラックに掛けて、カバーのファスナーを締めた時だった。
紗季の携帯がバイブで震える。
素早く耳に当て、ひと言ふた言話した後、
「ええー!うそでしょ?!」
いつも冷静な紗季が、絶句して固まった。
どうしたのだろうと、傍らで明日香は心配になる。
やがて、はぁと大きく息を吐き出した後、
「とにかく今すぐオフィスに戻るわ。詳しくはそれから」
早口でそう言うと、紗季は電話を切って明日香に向き直った。
しばらくして廊下から、
「失礼します!コットンキャンディです!本日も宜しくお願いします!」
という元気な声が聞こえてくる。
おそらく1つ1つの楽屋をまわっているのだろう。
何度も繰り返されるそのセリフは、だんだん遠くなっていく。
(大変だなぁ。でも若いのにしっかりしてる)
そんなことを思いながら、試作の衣装を丁寧にラックに掛けて、カバーのファスナーを締めた時だった。
紗季の携帯がバイブで震える。
素早く耳に当て、ひと言ふた言話した後、
「ええー!うそでしょ?!」
いつも冷静な紗季が、絶句して固まった。
どうしたのだろうと、傍らで明日香は心配になる。
やがて、はぁと大きく息を吐き出した後、
「とにかく今すぐオフィスに戻るわ。詳しくはそれから」
早口でそう言うと、紗季は電話を切って明日香に向き直った。