トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
「2組目お願いします。スタート!」

前にいたアーティストが、階段を上り始めた。

「どうしよう、明日香。もう間に合わないよ…」
りながそう言った時だった。

「出来た!」
明日香が素早く糸切りばさみでパチンと糸を切り、3人の顔を順番に見つめる。

「もう大丈夫。さあ!最高の笑顔で歌ってね!ファンのみんなに素敵なフェアリーテイルを見せてあげて!」

そう言うと3人はいつもの笑顔で、うん!と頷いた。

「3組目お願いします。スタート!」
ADが合図を出す。

「行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」

明日香は笑顔で送り出した。
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