トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
アイドルの追っかけって…
「明日香ってば!」
学校の昼休み。
机の上でスケッチブックを広げてデザインを考えていた明日香は、急に目の前で呼ばれて驚いた。
「び、びっくりしたー。いきなり現れるんだもん、佳奈ちゃん」
そう言うと、佳奈は呆れたように息を吐く。
「何言ってるのよ。なーん回も呼んだのよ?明日香ーって。なのに全然気付かないんだもん」
「え?あ、そうだったの?ごめん」
言いながら、さりげなく明日香はスケッチブックを閉じる。
ラフなタッチで、実物とはかけ離れたデザイン画とはいえ、コットンキャンディの衣装デザインを他人に見せる訳にはいかない。
「ほーんと、明日香っていつも没頭すると、周りが全く見えなくなるよね」
「ごめんって。それよりどうしたの?何か用?」
「あ、そうなの!明日香さ、12月12日の土曜日って空いてる?」
「12月12日…」
呟きながら考える。
音楽特番が12月13日。
12日は、その前日リハの日だった。
「ごめん、その日はダメなんだ」
「えー?残念…どうしよっかなー。他に誰かいないかな」
「もしかして、また出待ち?えーっとなんだっけ」
「サザンクロス!もう、何度言ったら覚えるのよ?」
「いや、覚えたって。さすがにもう、うん」
ほんとにー?と疑う佳奈に、ほんとだって!と言ってから、ふと明日香はある事が引っかかった。
学校の昼休み。
机の上でスケッチブックを広げてデザインを考えていた明日香は、急に目の前で呼ばれて驚いた。
「び、びっくりしたー。いきなり現れるんだもん、佳奈ちゃん」
そう言うと、佳奈は呆れたように息を吐く。
「何言ってるのよ。なーん回も呼んだのよ?明日香ーって。なのに全然気付かないんだもん」
「え?あ、そうだったの?ごめん」
言いながら、さりげなく明日香はスケッチブックを閉じる。
ラフなタッチで、実物とはかけ離れたデザイン画とはいえ、コットンキャンディの衣装デザインを他人に見せる訳にはいかない。
「ほーんと、明日香っていつも没頭すると、周りが全く見えなくなるよね」
「ごめんって。それよりどうしたの?何か用?」
「あ、そうなの!明日香さ、12月12日の土曜日って空いてる?」
「12月12日…」
呟きながら考える。
音楽特番が12月13日。
12日は、その前日リハの日だった。
「ごめん、その日はダメなんだ」
「えー?残念…どうしよっかなー。他に誰かいないかな」
「もしかして、また出待ち?えーっとなんだっけ」
「サザンクロス!もう、何度言ったら覚えるのよ?」
「いや、覚えたって。さすがにもう、うん」
ほんとにー?と疑う佳奈に、ほんとだって!と言ってから、ふと明日香はある事が引っかかった。