トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
「はい、じゃあ頭から通しまーす」
いよいよ12月12日、前日リハが始まった。
衣装に身を包んだ7人はそれぞれ、自分の最初のポジションでポーズを作る。
音楽が流れ、りな達3人はとびきりの笑顔を振りまきながら歌い始める。
そこに、シックなジャケットを着こなすサザンクロスの4人も加わり、明日香はうっとりと夢の世界にいる気分に浸っていた。
「陽子さん、あのジャケットのデザイン、めちゃくちゃ素敵です」
「あら、ありがと」
「今度、じっくり見せてもらってもいいですか?細部がすごく気になっちゃって」
「いいわよ。明日香のデザインもなかなかじゃない。合ってるわよね、うちの衣装とも」
「ほんとですかー?嬉しい!」
両手で頬を挟んだまま、明日香は7人のパフォーマンスにポーッと見惚れる。
やがて男女ペアで踊るパートになった。
りな達は、相手役の直哉達と目を合わせ微笑みながら踊り、クルッとターンすると白いスカートがフワッと広がった。
「いいわねー、素敵」
隣の陽子の呟きに、明日香は嬉しくなる。
そして次のパートナーが近付くと、あみが少しはにかんだように視線を落とし、おずおずと手を差し出した。
その手をスッと下から取り、あみにピタッと寄り添って踊り始めたのは、瞬だった。
(確かに他のメンバーとは雰囲気違うなぁ。貴族みたい。でもちょっと緊張気味のあみちゃんが凄く可愛い)
他のメンバーが楽しそうに笑顔で踊る中、何かを秘めている様な大人びた瞬の背中から、いつしか明日香は目が離せなくなっていた。
いよいよ12月12日、前日リハが始まった。
衣装に身を包んだ7人はそれぞれ、自分の最初のポジションでポーズを作る。
音楽が流れ、りな達3人はとびきりの笑顔を振りまきながら歌い始める。
そこに、シックなジャケットを着こなすサザンクロスの4人も加わり、明日香はうっとりと夢の世界にいる気分に浸っていた。
「陽子さん、あのジャケットのデザイン、めちゃくちゃ素敵です」
「あら、ありがと」
「今度、じっくり見せてもらってもいいですか?細部がすごく気になっちゃって」
「いいわよ。明日香のデザインもなかなかじゃない。合ってるわよね、うちの衣装とも」
「ほんとですかー?嬉しい!」
両手で頬を挟んだまま、明日香は7人のパフォーマンスにポーッと見惚れる。
やがて男女ペアで踊るパートになった。
りな達は、相手役の直哉達と目を合わせ微笑みながら踊り、クルッとターンすると白いスカートがフワッと広がった。
「いいわねー、素敵」
隣の陽子の呟きに、明日香は嬉しくなる。
そして次のパートナーが近付くと、あみが少しはにかんだように視線を落とし、おずおずと手を差し出した。
その手をスッと下から取り、あみにピタッと寄り添って踊り始めたのは、瞬だった。
(確かに他のメンバーとは雰囲気違うなぁ。貴族みたい。でもちょっと緊張気味のあみちゃんが凄く可愛い)
他のメンバーが楽しそうに笑顔で踊る中、何かを秘めている様な大人びた瞬の背中から、いつしか明日香は目が離せなくなっていた。