トップアイドルの恋〜好きになってもいいですか?〜
サクセスストーリーそのままだと思うのに、瞬の顔からは微塵もそんなふうに感じられない。
明日香は黙って、瞬の次の言葉を待つ。
「…何やってるんだろう、俺。何がしたいんだ?本当の自分はどこにいるんだ?」
苦しそうな呟きだった。
「テレビにラジオにCMにドラマ。仕事はどんどん増える。お金も有り余る程もらってる。外を歩けば女の子達に囲まれる。だけど、それって幸せなのか?」
他の人が聞いたら、嫌味か?とやっかみ半分に言われるだろう。
だからこそ、他人には分かってもらえないがゆえに、瞬はさらに苦しんでいる。
「どうして俺なんだ?アイドルになりたいやつは他にもたくさんいる。売れたいと思っているやつも、ゴマンといる。俺よりこの仕事に向いてるやつだって…そういう人が報われればいいのに。月9だって、直哉に話が行けば良かったのに…!」
両手をぐっと握りしめて、必死に何かをこらえようとしている瞬の姿に、明日香も胸が痛くなった。
明日香は黙って、瞬の次の言葉を待つ。
「…何やってるんだろう、俺。何がしたいんだ?本当の自分はどこにいるんだ?」
苦しそうな呟きだった。
「テレビにラジオにCMにドラマ。仕事はどんどん増える。お金も有り余る程もらってる。外を歩けば女の子達に囲まれる。だけど、それって幸せなのか?」
他の人が聞いたら、嫌味か?とやっかみ半分に言われるだろう。
だからこそ、他人には分かってもらえないがゆえに、瞬はさらに苦しんでいる。
「どうして俺なんだ?アイドルになりたいやつは他にもたくさんいる。売れたいと思っているやつも、ゴマンといる。俺よりこの仕事に向いてるやつだって…そういう人が報われればいいのに。月9だって、直哉に話が行けば良かったのに…!」
両手をぐっと握りしめて、必死に何かをこらえようとしている瞬の姿に、明日香も胸が痛くなった。