意味不明彼氏
「蓮…、苦しいって…」
「待って…やばい…」
蓮はあたしを抱きしめる力をより強くする。
……あたし、折れる…。
しかも蓮は何がやばいのよ…。
「も…、もう蓮、ギ…、ギブ…」
あたしは蓮の背中を思いきり、叩く。
「………いっ」
蓮は咳をこみ、あたしから離れ、その場にしゃがみこむ。
……強すぎたな…。
あたしはうずくまる蓮を見て、軽く後悔を覚える。
「お前の強さ程、怖いものなどないな…。つか、胸…なさすぎ」
そう言って蓮は、あたしの胸に視線を集中させる。
……!!!
変態!!
でも蓮の目は、イヤらしい目とかではなく、呆れ顔だった。
……な…ッ!!
あたしの胸が小さいことに呆れてんの!?