意味不明彼氏
5人は話に夢中であたしの存在など、もはや気付いていない。
「えー、俺はやっぱり教師と生徒系がいいな」
5人の中の一人、一樹が天井を見ながらそう言った。
「あーわかる」
残りの4人も一樹の言葉に何度も頷く。
「俺はやっぱ巨乳だな」
腕を組みながらそう言うのは、あたしの彼氏でもある如月蓮。
!!
やっぱり、蓮は大きい人が好きなんだ……!!
じゃあ、この前の言葉はただの言葉だったんだ。
あたしはがっくりと肩をおろす。
蓮の言葉に、みんなは、またもや頷く。
結局みんなエロかったら何でもいいんだろ。
あたしは心の中でそう呟いた。
全く、今時の男子高生は…。
アダルトビデオとかそういう系なのは、未成年は見てはいけないのに…。
しかもそんな会話をしている中の一人があたしの彼氏だなんて…。
情けない。
あたしはひとつ深呼吸をする。
そして
「あたしは、レイプモノは苦手だな。何か、女として惨めな気持ちになる」
あたしも話に入った。