意味不明彼氏
* *
とりあえず、ストーカーはあたしの部屋にいつ入り込んでくるのか分からないので、蓮を少しの間居候させてあげることにした。
丁度、お兄さんと喧嘩したばかりで家に帰りづらいらしい。
「この事件が解決したら、さっさと出て行ってね?」
「事件って…、俺並にかっこいいな。」
だから、突っ込む場所が違うだろ!
♪~♪~
メールが1通。
「貸せ。俺から見る」
蓮はあたしの返事も聞かず、携帯を奪い取る。
自己中め!!
「何て、書いてある?」
怒りを飲み込み、笑顔でそう言った。
「【今日は彼氏、お泊りなんだね?キスしたら、許さないよ?】」
蓮は、淡々と読み続ける。
「なっ!?キス、ダメなの!?」
はっ!!
つい
本音が出てしまった。
あたしは慌てて口を塞いだが、言ったのならそこでお終い。
蓮はあたしを見ながら、意味ありげに笑う。
「俺を連れてきた理由って本当は俺とヤリたいからだろ?」
!!!!
人聞きの悪いことばっか言いよって!!